Wild(ワイルド)アメリカ3大長距離トレイルの1つパシフィック・クレスト・トレイル(全長4260キロメートル)をハイカーでもなけりゃ練習も準備もナシで単独踏破したシェリル・ストレイドの自叙伝の映画化。主役リース・ウェザースプーン。2014年に2本のリースウェザースプーン主役映画が出たんですが、私はThe Good Lieのほうが好きです(好みの問題ですが)。なんちゅうか、この映画を見て思うのは「アメリカ人てこんなんできそうよな、、」「やりそう、、」。全く練習も準備も無しにいきなりお店でハイキング用品を買って、スタート地点のモーテルでパッケージを開けて、使った事もないような物品を使った事の無い新品の背負子につけて、新品の靴を履いていきなりスタート。テントを組み立てた事もなく、フィールドで初めて迎える夜に簡易調理具の使い方の説明書を読みながら使おうとする(もちろん燃料が無くて使えず)。ハイキングに不必要なクソ重い本やら要らん装備もパッキングして、立ち上がるのも容易ではないのに、それでも歩く。そして歩き切ってしまうところが、、ああ、アメリカンやなぁ、、。と感じたわけで。その無駄というのは或種の余裕に繋がるんではないか、とつと思うんですわ。無駄に使う体力と筋力がある。無駄を無駄と思っていない、この「ワイルド」のハイクはある意味修行なんですが、本人そんな気すらないんやろうけど。ま、ともかく、映画の本来の意味はすっとばしてそこら辺のアメリカンのすさまじい筋力体力とスタミナについて妙に考えさせられました。いやはや、勝てんわ。